冬休みに入ると高校生スポーツ大会はてんこ盛りです。
バスケット・ラグビー・サッカーと3種目のスポーツで大会が行われます。日程の問題もあり、サッカーは翌週まで持ち越されて、成人の日が決勝戦になっていますね。
そんな冬の高校生スポーツ界に2011年から新しく加わったのがバレーボールです。
全日本バレーボール高等学校選手権大会
通称・春高バレーと呼ばれる大会です。
2010年までは、文字通り春に行われていた春高バレーですが、どうして冬に開催することになったのでしょうか?
冬に行うことで、何か良いことはあるのでしょうか?
今回は春高バレーを考えてみたいと思います。
春高バレーはなぜ冬に?
3年生最後の大会にしたかった
はっきり言って、3年生最後の大会にしたかっただけかと…
2010年まで3月に行われていた春高バレー
既に卒業式を終えているであろう3年生は出場することができません。春高バレーは、1年生と2年生が目指す大会だったんですよね。
3年生最後の大会は夏のインターハイになります。
それの何か問題があるの?
と思いますが、恐らく学校側や選手・親側には大した問題ではないでしょう。
しかし、スポンサー側にとっては問題ありなんですよね。
春高で負けても夏がある
早い話が、この状態だと『お涙頂戴』ができないんです…
例えば高校野球。春の選抜で負けても『成長して、夏に甲子園に帰ってきたい』という選手や監督が多いですよね。絶対に夏に帰ってくるからと、甲子園の砂を持って帰らない球児もいます。
しかし、3年生最後の大会である夏の甲子園は盛り上がりや必死さが違って見えるんですよね。
『負けたら高校での部活が終わる』3年生達の特別な思いがそうさせるのです。
冬に行われるバスケやサッカー・ラグビーも、冬の大会が3年生最後の大会になります。
バレーボールの春高も野球やサッカー・バスケなどと同じように3年生最後の大会にすることで、より盛り上がるようにしたかったのでしょう。
バレーボールは冬のスポーツというイメージ
もう1つの理由がこれだと思います。
バレーボールは、秋から翌年の早春にかけてリーグ戦が行われているスポーツです。
代表戦は秋から初冬に開催されますし、毎年冬になるとNHKなどでバレーボールの中継がありますよね。
元々冬に大会を行なっていたバスケやラグビーは冬に行うスポーツというイメージです。
サッカーも、Jリーグは春秋制ですが、欧州は秋春制ですし、体育の授業でも冬場にサッカーしますよね。
3月は、バレーボールのジーズンオフに向かう季節ですし、そう言った意味でも冬開催にしたかったのではないかと思います。
冬にやるのになぜ春高?
3月に行うから春の高校バレーだったわけですが、冬にやるのになぜ春高の名前を使っているのでしょう?
実際に、冬開催になる話し合いの際も大会の名前を変えようという意見もあったようですが、『新春』にも春は入っていますし、知名度の高い春高を残すという方向で落ち着いたようです。
冬開催で盛り上がりはどうなったのか?
バレーボールというスポーツ自体が盛り下がっていますので仕方ないのかもしれませんが、冬開催にしたところで盛り上がりはさほど変わっていないと思います。
そもそも、後から入ってきた春高は日程的に厳しいと言わざるを得ないと思います。
『新春という意味で春高』と言っている以上、12月中に開催はできません。
お正月も、サッカー天皇杯に箱根駅伝・高校サッカー選手権とバッティングしてしまいます。
人気度を考えると、バレーよりサッカーや駅伝に流れてしまう可能性が高いですよね。
そこで、考えられたのが『冬休みの終わりからスタートして、翌週の日曜日に終わる』という日程です。
高校サッカーとバッティングする日もありますが、この日程だと他のスポーツ大会と被るのをかなり防ぐことができます。
ですが、世間がお正月気分から日常に戻そうと思っている時期に開幕したとしても、結局はそこまで大きな関心を集めることはできないのではないかと思います。
個人的には、春開催の方がいいと思いますね。
春は選抜高校野球くらいしかありませんし、プロ野球の開幕前に大会を終えることができます。選抜高校野球は関西で行われていますので、関東開催の春高は注目を集めやすいと思うのですがどうでしょうか?
スポンサーと協会の皮算用が働いているのでしょうが、やり方が露骨だし、バレーボール人気を上げる方法論としても少し違うかなと思います。
RIZAPが運営するキッズ専用スクール【RIZAP KIDS】※ランキングに参加しています。バナーをクリックしていただけると励みになります※

にほんブログ村

コメント