日本時間の2月1日午前8時、イギリスが正式にEUを離脱しました。
昨日朝のニュース番組で、広場に大勢のイギリス国民が集まり離脱を祝っている映像が流れていましたね。
ブレグジットという造語まで誕生し(ブリティッシュ+エグジット)正式に離脱するまでに3年かかりました。
イギリス国内で国民投票が行われたり政権が変わったり、離脱するだのしないだのと期限を3回延期して…
EU内でも『さっさとはっきりしてくれ!』という感じはあったのではないかな?と思っているのですが…
離脱したと言っても、直ぐに何かが変わるわけではなくて、これから話し合いで決めて行こうというのだから随分のんびりしてるなと思います。
これで本当にあと1年。昨日が今後のイギリスの方向性を決める大事な日になりました。
イギリスがEUを正式に離脱
離脱の理由
イギリスのEU離脱の理由は散々言われていますが、
移民問題
です。EU加盟国内であれば自由に行き来できてしまう状況に社会不安を感じているのが1番理由と言われています。
ロンドンなどの大都市では元々他民族が住んでいると思いますが、恐らくはEUからの移民が地方にも多くなってきたのでしょうね。
日本でも、地方都市ほど『よそ者』に対する警戒心は強いです。同じ日本人同士でもよそ者扱いするくらいですから、国籍が違えば余計です。
そういった感情は日本でも海外でも同じなのかもしれませんね。
特に、EU加盟国内であれば何のチェックもなしに自由に行き来ができる状況は犯罪者でも容易に出入国ができるし、イギリスは加盟国の中でも経済的に豊かな国ですから、どんどん移民がやってきて、自国民の就労を移民と争わなければいけない状況は不満が募ります。
イギリス国内がまとまるのか
国民投票でも真っ二つに別れていた離脱賛成派と反対派。
民主主義のプロセスを経て決定したわけですから、離脱を決定したことはどうしようもないです。
今後は、離脱賛成派と反対派が纏まって行くことができるのかに注目が集まります。
また、ご存知の通りイギリスはイングランド+スコットランドや北アイルランド・ウェールズの4つの地域が集まって形成されています。
スコットランドは親EUと言われていますし、北アイルランドはアイルランドEUに加盟していることから、地域間で自由に行き来できないなんてことになると困ってしまいます。
イギリスのEU離脱によってスコットランドや北アイルランドがイギリスから独立するのではないかという意見もあり、対外的な問題の前に国内が混乱する可能性があります。
離脱までも紆余曲折がりましたが、今後はもっと紆余曲折があるのではないかと思ってしまいすね。
タイムリミットは今年の末まで
混乱を避けるため、今年いっぱいはイギリスもEUのルールが適用されます。
今年中にEUや諸外国と貿易に関することや移民の受け入れなどの協定を結ぶわけですが、そんな簡単に決まるわけがないと思います。
下準備も何もない状態で、僅か11ヶ月で様々なことが決まるなんてあり得ないと思いますのでEUルール適用の期限も伸びるような気がするのですが…
イギリスはEU離脱関連の法案で、この期限は伸ばすことはしないと明記しているそうです。
11ヶ月で何とかするって、凄い自信だと思いますよ。
とりあえずEUとは今年中にしっかと協定を結んでおいて、それ以外の国々とはEUと同等のルールで進めておきながら徐々に変えていくことになるのではないかなと思いますが、ムリでしょ…
協定合意までの時間が長引いて『やっぱり離脱しなきゃよかった』なんてことになならきゃいいのですが…
イギリスの動向次第では離脱国が増えるか!
ここまでネガティブな意見ばかり書きましたが、イギリスが離脱後に経済や国内情勢が上向けば追随して離脱する国も出てくるのではないかと思います。
報道される内容を見ている限りでは、イギリスは離脱後のことはあまり考えていないような気がして心配です。
加盟していることのデメリットだけで離脱したような気がして、デメリットがなくなる=国力が回復するわけではないと思うのですが…
今後のイギリスやEUがどう変わっていくのか?日本にはどのような影響が出てくるのか?
イギリスにとって大変な一年になると思います。
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